いよいよ今週,オバマ新大統領が誕生する. 通常なら,大統領就任式の直後から 「ハニムーン(御祝儀)相場」 が始まる. しかし,今回はシティやバンカメが倒産寸前という悲惨な経済状況, 異常事態だ. この未曽有の非常事態に,オバマ新大統領は,どういう対応をするのか? これが全然見えない.首都への“列車旅行”の途中演説も 「一つのアメリカ」 を強調するだけで, 「アメリカをどういう国につくり変えるのか?」 …これが全然見えない. 昨日のニュースも,「不良債権の大量買い取り検討」.…これは単なるバラマキだ. いま,アメリカに必要なのは,「変革(Change!)」に向けた高度な政治判断だ. オバマは “変革(Change!)”を連呼したが,具体的な“変革目標”は提示してない. “国家目標” あるいは “変革目標” を分かりやすく国民に示す政治家(statesman)が,いまの逆境米国には必要なのだが…, “梨の礫(なしつぶて)” だ. そのため…, 大統領就任式前だというのに,オバマの「高すぎる前評判」は 冷却に転じている. (すでにアラブ世界は,「オバマには絶望!」 という雰囲気になってしまっている.) “希望の星”オバマの輝きが消え,失望のため息に変わる時…,ウォール街はサインを出す.そのサインとは,500ドル以上の株価大暴落である. NYダウのチャートも,すでに買いの芽はなくなっている. 失望のため息が,大暴落の悲鳴に変わる日は,そう遠くない. 新大統領誕生! のお祭り騒ぎの最中かも知れない. . 2009/01/18 飯山一郎 |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
☆GRNBA☆