リタリン

 

1.法的制限

リタリンは一般名を塩酸メチルフェニデートといい、向精神薬の中でもっとも管理の厳しい第1種に指定されています。米国でも麻薬の次に厳しいスケジュールⅡに指定されています。 その他の精神刺激薬、ベタナミンやカロパンも向精神薬に指定されています。麻薬及び向精神薬取締法では向精神薬は覚醒剤や大麻、麻薬とは異なり、使用、所持、譲受(購入や受け取ること)を規制していません。本来医療目的の薬品なので厳しくないのです。

2.入手方法

リタリンは精神・神経科でしか処方できません。また制限が厳しくなりかつてのようにうつ病での処方は絶望的な状況です。ナルコレプシーという突発的に眠ってしまう難病にのみ処方されます。精神科の文献でも詐病(病気を偽って受診する、仮病)によりリタリンの処方を受けようとする例が見られる、と警告を発しています。ナルコレプシーの認定には脳波検査を行います。ナルコレプシー患者の脳波は閉眼時と開眼時のα波出現が健常者と逆転する特異な現象が現われます。徹夜続きや催眠剤作用下とは明らかにパターンが異なります。また抗体による検査も可能で、ナルコレプシーを偽るのは甚だ困難というほかありません。
ベタナミンはリタリンが副作用などで使用できない場合に処方します。リタリン以上に入手が困難です。
カロパンは書籍等には載っていますが、国内での実際の処方は無いようです。


3.リタリン

ナルコレプシーの患者か他の抗鬱剤が効果の無い軽いうつ病患者に短期間処方します。
1錠中に塩酸メチルフェニデートを10mg含有し、ナルコレプシー患者には1日に最高6錠、うつ病患者には最高3錠を1日2~3回に分けて処方します。 中枢神経を刺激し、眠気をとり、覚醒度、集中力を高めます。また爽快感や軽い多幸感により患者を元気にさせます。


4.リタリンの実感

日々、受験勉強や仕事に追われる者にとって、また気分がすぐれず嫌気に悩まされる者にとってリタリンはまさに「神の薬」です。服用して30分ぐらいで全身に気力がみなぎり、眠気を忘れ、集中して作業がこなせます。カフェイン(あるいはコーヒーやお茶)と違って焦燥感を感じることも無く、メタンフェタミン(覚醒剤)のような無駄な常同運動(無意味な同じ事を繰り返してしまう現象)も起こらない。メタンフェタミンに比べて依存性や耐性形成がずっと遅くまた軽いのでとても使いやすい薬です。

またスニッフィング(鼻粘膜からの吸収)を覚えれば、この貴重な薬を僅かな量で集中して効果を上げることができるので、夕方以降の残業や試験のような短期決戦でも威力を発揮します。

アルコールの酔いを打ち消すので絶対にミスをできない接待の席でも何も恐いものはありません。(これは肝臓への負担が大きいので危険です)

5.乱用と副作用

リタリンは愛好者の間で「合法覚醒剤」などと呼ばれ乱用が問題になっています。マスコミはリタリンを単に覚醒剤と呼んでいますが、法的には向精神薬です(もっとも、戦前の文献ではカフェインも覚醒剤と呼んでいる場合があります)。米国では児童の学習障害(多動性障害)に処方されるため小学生などの若年者で乱用が見られ、’90年代のコカインとして世論を賑わせています。現地でのストリートネームは「R」、「Rボール」、「スマートドラッグ(賢くなる薬)」、「ウェストコースト(西海岸:長距離ドライバーの友)」、「貧乏人のキャンデー(安いコカイン)」などです。(スマートドラッグという言葉は日本では別の意味に使われています)

覚醒作用としてメタンフェタミンとカフェインの中間程度の力を持ち、爽快感や大量服用によって多幸感が得られる場合があり、依存者を出す原因となっています。乱用者は深夜の仕事や日中の集中力向上の目的のほか、気分を高揚させてて踊り明かすなど、リクリエーション目的での使用例が見られます。最近の乱用者では錠剤を粉末にして鼻から吸い込み(スニッフと呼ぶ)、鼻粘膜から薬剤を吸収することで、短時間に強力に効果を発現させる乱用がみられます。急速に血中濃度が上昇するため、肝臓などへの負担も大きくリスクの高い服用方法です。米国では水に溶かし溶液を静脈注射する例も報告されています。

中枢神経を刺激するので鎮静系の薬物と反対の働きをしています。そのため、飲酒に対し、酩酊感を妨げ、結果として大量に飲めてしまうことがおきます。肝臓への負担はとても大きいため、リタリン服用者はアルコール飲料の摂取量には気を付ける必要があります。

連用することにより依存性をもつ薬剤なので注意が必要です。大量連用していた患者が精神錯乱に陥った例もあります。副作用には頭痛や口渇などがみられます。当然ながら不眠を催すので、夕方以降の服用は避けるべきです。覚醒系の薬物全般にいえることですが、食欲を抑えることがあるので服用は食後が望ましいです。逆に言えば、ダイエットに効果があると考えられます。また交感神経を刺激することから直腸の運動を促し、便意を催すことがあるようです。
ベタナミンはリタリンよりも肝臓への毒性が高いので、定期的な血液検査などが必要です。



 

リタリンパワーアップ術

■リタリンの効果を上げる

リタリンの効き目をアップさせる方法がリタリン愛好家、またの名をリタラーと呼ばれる人々の間で流行っています。先ず最初にリタラーが行うのが“スニッフ”と呼ばれるもので、リタリンをパウダーにして鼻から吸うことです。鼻の粘膜から吸収することで、効果を倍増させることができます。またすぐに効果が現れるのが特徴で、コカインのスニッフに似ていると言えます。スニッフの効果時間は経口で服用するときに比べて短いですが、効果は倍増されるたように感じます。また舌下(ベロの下にじっと置いておくこと)でも効果は倍増されるようです。効き目がはやくでるのが良いです。舌下はベタナミンがオススメです。甘くて美味しいからです。

■一流のスニッファーになるためには

 用意するもの : 乳鉢、鏡、カミソリまたはカッターの刃、ガラスストロー、小さいガラスの瓶(東急ハンズなどに置いてます)

先ずリタリンを乳鉢でパウダー状になるまですりつぶします。すりつぶしたら、いったん紙に受けてから小さなガラス瓶に保存しておきましょう。次に、鏡の上にガラス瓶からリタリンパウダーを取り出して、カミソリかカッターの刃でパウダーを線状に整えます。そしたらガラスのストローを片方の鼻腔に入れて、一気にその線状のパウダーを吸い上げましょう。

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■リタリンを精製する

リタリンをパウダーにしてみると、その量の多さに驚くことと思います。こんなたくさん粉を鼻から入れたら、鼻がおかしくなるんじゃないだろーかと思うかも知れません。はい、現におかしくなった人はいっぱいいます。いつも鼻をすすってる暗い人を見かけたらその人はリタラーかも知れません。さて、リタリンの錠剤のほとんどは有効成分を安定させるためのコンスターチです。9割は不必要なものです。そんな不必要なものをお鼻から入れるなんて嫌だというリタラーは、リタリンの有効成分だけを取り出してスニッフするようです。そうするとわずかな量で効果を上げることができるので、お鼻に良いかも知れないと考えたからです。そのほかにも精製して静脈注射までするリタラーがいるらしいです。目薬として目に垂らすのって聞いたときは唖然としましたが・・・・。真似はしないで下さい。

■リタリン精製法

 用意するもの:エーテル(なるべく100%に近いもの)、アルコールランプ、平皿(シャーレ)、カッター、濾紙 、漏斗、ガラス瓶

1、先ずリタリンを10錠ほど乳鉢などでパウダー状にしておきます。
2、ガラス瓶にパウダーとエーテルを20 cc加えて、キャップをして良く振ります。
3、漏斗に濾紙をくぼませたものを載せて、漏斗から液体が落ちたときシャーレが受け止められるようにセッティングします。
4、濾紙の上によく振った瓶の中身を流していきます。するとポタポタと濾過された液体がシャーレに落ちていきます。
5、シャーレに全部液体が落ちたら、その液あー体のアルコールを気化させます。ほっとけば3時間ほどで気化するはずです。      気の短い人はアルコールランプでシャーレが割れない程度に下から炙れば時間を早めることができます。約5分程。
6、シャーレに結晶がこびりついているのを、カッターやさじでカリカリと引き剥がしていきましょう。すると白い粉が集まります。
  それがリタリンの有効成分塩酸メチルフェニデートです。 スニッフするのも静注するのもあとはご自由に。

★あくまでも知的好奇心を満足させるためのものなので、実際にやったりしないで下さいね。

  

 

 

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